脱フュージョンのエクササイズ「紙飛行機」
いつもならその考えが出てくると,その考えと取っ組み合って戦うことになる。君はその考えに完全に巻き込まれてしまうということだね。そこで,考えをどこかにやるためではなくて,今までとは少し違うやり方で考えと遊ぶために新しいことをやってみることにしよう。紙飛行機を折って,その飛行機に君の邪魔をしてくる考えの名前をつけるんだ。考えを紙飛行機の両方の翼に書くんだよ。 セラピストはクライエントが飛行機を折るのを手伝う。次にセラピストは クライエントと相談しながら,クライエントにとって妨げとなっている思考を紙飛行機の両翼に書き込む。そして,セラピストはクライエントに対し、思考の飛行機をつかもうとしたり,空中に留めておこうとしたりせずに,ただ飛行機が飛ぶのを見守ることが君の仕事だと告げる。セラピストとクライアントで,部屋中に紙飛行機を飛ばして遊ぶのもよいだろう。このエクササイズを通して,クライアントはこれまでほどiiiがることなく,違ったやり方で自分の思考を見ることができるようになるだろう。またクライエントのアクセプタンスを促進するために,このエクササイズに修正を加えることも可能である。たとえば,紙飛行機を危なくないようにクライアント向かって投げ,クライアントがそれをはねのける場合と,それがクライアントの膝元に落ちるにまかせる場合を比較するのである。そしてクライアントに対し,思考の飛行機を止めようとすることと,ただそれが膝元に落ちるにまかせることではどちらが役に立つ振る舞いであるかを尋ねるのである。(子供と青少年のためのマインドフルネス&アクセプタンス)