いろいろな声(脱フュージョン・エクササイズ)
脱フュージョンのエクササイズには遊びのようなものもある。
自分について「もうイライラして、爆発しそうだ」とか「自分はなんてひどい人間だ」 というとき、それらが怒っている日常の文脈を少し変えるだけで、これらの考えを脱フュージョンできる。
■とてもゆっくり言う 自分が問題を抱えている考えや感情を、うーんとゆっくりに行ってみる。 1分間45回転のレコードを33回転で再生した音のような感じで。一息で1つの音節を言うくらいがちょうどいい速さ。 たとえば、「私はひどい人間」という考えにとらわれたら、それを伸ばして「わーたーしー」を吸う息で言って、 「はー」は吐く息で「ひーどーいー」とを次に吸った息で「にーんー」を次の吐く息で、「げーんー」を最後の吸う息で言う。
■脱フュージョン 違う声で言う 自分で問題を抱えている考えや感情をいつもと違った声で言う。 たとえば「価値のない人だ、まともなことは何もできない」と考えるなら、とっても低い声や、高い声で言ってみる。 ”ミッキーマウス”や”ゲゲゲの鬼太郎の目玉親父”の声など、どんな声でも構わない。 ここでは、その考えについて自分がどう感じるかを変えることは重要ではなく、それらはただの「考え」であり どう対処するかは”自分”次第で、自分の”言語マシーン”次第ではないことに気づくことが重要。
■歌にする 自分が苦しんでいいる考えを歌にする。知っている曲で変え歌を作っても、自分でメロディーを作ってもかまわない。 うたうときは、しっかりと力強い声で。「悲しみでぇ~ 僕は何も~ 見えなくてぇ~♪」など、どんな歌でもかまわない。 自分の考えをバカにしたり、皮肉ったり、批判することはしない。ここでは自分が”歌詞”をうたうように、それらは"考え"なのだということに 気づくことが大切。