問題に対する理解を再教育することが目標
「第3世代の心理療法は、非言語的治療方略を好んで用いる点で、従来の心理療法と大きく異なるといえよう。臨床的介入の中では、解決に必要な要素として、 概念的な思考や表象の価値を失わせる方向に、患者の問題に対する理解を再教育することが目標となる。このことは、同時に「文字」という形式による問題の理 解も減少させる。」(90頁)
「マインドフルネス&アクセプタンス ー認知行動療法の新次元ー」より
「私がAABTの会長を務めたときに執筆した論文(Hayes,2004)において、第三世代の認知行動療法は次のように定義された。
「認知行動療法の第三の波は、実証的な原理中心のアプローチを基盤に心理的現象の形態だけでなく、文脈と機能に対して特に敏感である。したがって、より直接的で、説得的な技法に加え、文脈的で体験的な変化の方略を強調するという特徴がある。(以下略)」 (2006年「アクセプタンス&コミットメント・セラピーの文脈」武藤崇編著、ブレーン出版、6頁、ヘイズによる序文)