思考は修正されるわけでなく手放される
認知療法を真剣に学んだ人が「思考を修正することはできない」と書いている。
「思考は修正されるのではなく、手放されるのです。思考というのは面白いもので、これでもか、これでもか、と消そうとしても消えることはありませんし、この 思考は合理的でないからこう変えなければダメだと奮闘しても修正されることはありません。
しかし、思考は次の3つの場合には消えていきます。1つ目は、そ の思考に抵抗することなく、ただ、眺める、あるいは、その思考とペアになった感情と一緒にいることです。セドナメソッドにおける感情を歓迎する(認める) アプローチです。
2つ目は、思考とペアになっている感情をそのまま手放すことです。これはセドナメソッドの「手放せますか?」のアプローチです。
3つ目 は、その思考が真実でないことをハートのレベルで認識することです。バイロン・ケイティのワークはこちらのアプローチです。思考が真実でないことをリアル に実感できたときに、思考は勝手に自分から離れていき、それとともに、ネガティブな感情も去っていきます。」
「結局のところ、認知療法が効果がある場合は、ネガティブな思考が真実でないことがリアルに感じられることによって思考が離れるからであって、何らかのポ ジティブな思考に修正されるからではないのです。これでもか、これでもかと、ネガティブな思考をポジティブな思考に修正しようと奮闘すれば、認知療法は失 敗します。私がそうだったように。」 ブログへ
感情を手放すには、感情を抱きしめないといけない。すると感情がパワーを失い、透明になり、感情とペアになっていた思考がはっきりする。感情とのつながりが薄くなった思考は、手放すことが可能になる。ポイントは、まず感情とひとつになり、それから思考から離れること。(V)