症状の緩和よりも、価値に導かれたマインドフルな生き方を
「セラピーモデルの大半、症状の緩和に重点を置いている。その根幹にあるのは、クライアントの人生をより良くするには症状の緩和が必要であるという想定である。
しかしACTの根本的なスタンスは全く異なり、
(a) 人生の質を決めるのは、価値に導かれたマインドフルな行動ができるかどうかである。
(b)どれだけ多くの症状を抱えていても、それに対してマインドフルに対応している限り、そのような行動をとることは可能である、と考えている。 」
(よくわかるACT 星和書店より)
マインドフルネス・スキルを教える目的は、症状の緩和ではない。症状との関係を根本的に変えて、その症状が、価値づけられた生き方の邪魔をしないようにするようになるためが目的で、症状の緩和は多くの場合は起こるが、それをセラピーの成果とは考えず、あくまで「ボーナス」と見なす。