ある考えを押さえ込むと、もっとそれを考えるようになる
何か好ましくない考えや思いが浮かんできたら、そのことを考えないようにすると、どういったことが起こりやすいかというと、ハーバード大学の心理学者のDan Wegner(1994)の研究によれば、考えないようにしようとすると、それからしばらくの間は、その考えが頭に浮かぶ頻度が減ります。しかしすぐに、以前より頻繁にそれが想起されてしまうようになる。そしてその考えや思いが、自分の中心的存在になっていき、さらに反応(考えや思い)を生起させやすくなっていく。つまり考えを押さえ込もう(抑制しよう)とすることは、事態をさらに悪くする。